新田教室

２学期が終わると、学校は冬休みに突入します。冬休みの期間は平均して２週間程度。ダラダラ過ごしていると、あっという間に終わってしまう短さです。しかし、この短い冬休みの過ごし方が、３学期以降の生活や勉強に大きな影響を与えるとしたらどうでしょうか…？

ここでは、冬休み中に取り組みたい２つのポイントをお伝えします。新年を最高の状態でスタートできるよう、ぜひ実践してみてください。

①起床時間を一定に保ち、朝型の生活を！
　学校がない日はついつい朝寝坊をしたくなるものですが、一度その癖がついてしまうと、生活リズムを元に戻すのにそれ以上の時間がかかります。特に受験生は、生活リズムが崩れた状態のまま入試本番を迎えてしまう…なんてことにならないよう、一層の注意が必要です。学校がある日の起床時間に合わせて起きる習慣を、冬休みも継続しましょう。
　また、勉強も学校の授業時間に合わせて取り組むのがベスト。特に午前中は国語・英語の文章読解や算数・数学の文章題など、思考力を要する問題に取り組むと、勉強の効率が上がります。

②受験生は体調管理が第一、非受験生は進路について考えよう
　受験生は、何よりもまず体調管理を優先しましょう。入試に対する焦りから、睡眠時間を削ってまで勉強する人がいますが、それで体調を崩してしまっては元も子もありません。
　非受験生にとっての冬休みは、自分の将来について考える絶好のチャンス。家族と過ごす時間が増えるこの時期にゆっくりと今後の目標や進路について考え、家族で話し合ってみましょう

受験生の皆さんは入試に向けて３年間の総復習に取り組んでいるところかと思いますが、大まかな志望校が決まるこの時期によく聞かれるのが「過去問っていつから解き始めればいいの？」という質問です。

　最適な時期はその時点での生徒の学力や成績によって異なりますが、平均すると１１月頃からと言われています。ただし、上位難関校（埼玉県公立高校では学校選択問題を採用している学校）を目指す生徒ほど、早めに過去問に取り組むべきです。（早い場合は９月から始める子もいます。）

　過去問は実力がついてから力試しとして使用する、というイメージを持っている方も多いですが、それ以上に大切なのが以下の２点です。

① 問題の出題パターンを把握すること
② 問題を解く際の時間配分を意識すること

　特に②は何年分にもわたって繰り返し過去問を解かない限り身につきません。入試本番で「時間が足りなかった…」となってしまうのは、過去問の演習量が不足している証拠といえます。中でも国語・数学・英語の３教科は時間配分の重要性が高い科目。早めの対策が合格のカギを握るといえます。ぜひ塾での授業や自習を活用しながら、少しずつ演習を始めていきましょう！

　ちなみに理科・社会は学習する単元の独立性が高いため、出題範囲によっては非受験生でも問題を解くことができます。「我こそは！」という意識の高い方は、ぜひ挑戦してみてください。

　※ 埼玉県公立高校の入試問題については、埼玉県立総合教育センターが過去３年分の問題・解答・解説を公表しています。（https://www.center.spec.ed.jp/nyuushi/page_20220627070502/）